皆様方のご支援で、レクチュア・コンサートもいよいよ3年目にはいります。曲に関する話しをする事で今まで以上に私自身が勉強しなければならなくなり、益々勉強の大変さを痛感するこの頃です。何時まで経っても勉強に終わりは無いと言われておりますが、勉強すればするほど大変さが分り、ここも手が抜けていた、こちらも不充分であったと反省するばかりです。少々気楽な気持ちで始めたのでしたが、とんでも無い事と褌を締めなおしております。従いまして今年は年4回に減らし、より密度の濃いレクチュア・コンサートにしたいと考えました。下記の予定でいたしますのでお聴き頂ければ幸いです。
（開演時間にはお気を付け下さい。）
会 場 スタジオ･ヴィルトゥオージ / JR山手線 新大久保駅下車 徒歩5分
大久保方向に歩き龍生堂の前の小路を社会保険中央病院に向かう
2004年10月12日（火）（18：30開演） Hugo Wolf ,,Italienisches Liederbuch" (2) →終了しました
伴奏：小林 秋 恵
前回に引き続き『イタリア歌の本』第2巻よりの曲を色々試みます。前回試みた、ヴォルフの指定したメトロノームの数字によるテンポと僕が習慣として歌っていたテンポによる表現の違いが、自分の主観的な感じと、聴く側の客観的な受け止め方の違いも認識しましたので、それらを勘案して色々試して表現してみようと思っています。
2005年1月22日（土）（15：00開演） Robert Schumann Eichendorff の ,,Liederkreis" Op. 39 →終了しました
伴奏：東 由 輝 子
このEichendorffの詩による歌曲集には女性向と男性向きの歌が混じっておりますが、勿論一人で歌う事が多いのです。既に40年以上も前の事ですが、ヴェルバ先生の発案でヴィーンのブラームス・ホールで「シューマンの夕べ」をして、この歌曲集をメゾの佐々木成子さんと分けて歌い、また日本でも何度か同じプログラムで歌いました。その話しなどを加えて演奏したいと思っています。シューマンの楽譜についても話したいと思います。新シューマン全集も刊行され始めましたが、歌曲の部はまだ発刊されていないようです。
2005年4月２日（土）（15：00開演） Johannes Brahms ブラームスの歌曲（１）→ 再度7月30日（土)に行います→終了しました
伴奏：小林 秋 恵
昨年度はブラームスの「ティークの美しいマゲローネ姫によるロマンス」（全15曲）を2回に分けて筋を追いながら朗読し、演奏をしましたが、今年から数回に分けて彼の歌曲を演奏いたします。学生時代のある年はブラームス歌曲ばかりでレッスンを受けましたが、ヴォルフやシューマンなどとの比較もできればと思っております。彼の初期の歌曲から順に演奏したいと思っております。今年11月にはリューベックのブラームス研究所で調べものをしてきますので、何か新しい物が見つかればと期待しております。新ブラームス全集も刊行され始めましたが、歌曲はまだ出版されておりません。
2005年６月28日（火）（18：30開演） Franz Schubert ,,Schwanengesang"(1)→終了しました
解 説
伴奏：東 由 輝 子
「レルシュタープの詩による歌曲」 この歌曲集はシューベルトの歿後にトビアス・ハスリンガー社から彼の最後の歌曲をまとめて、白鳥が最後に美しく歌うという伝説から『白鳥の歌』と言うタイトルをつけました。曲の配列の見事さは、プログラムビルディングの模範と言えるといわれております。 この歌曲集のファクシーミレ （自筆楽譜の写真版）はすでに出版されておりますが、新旧全集版やペーター版と違う部分があります。シューベルトの歿後に出版されたのですから、作曲家が変更すると言う事は絶対に出来ないのですから、自筆楽譜に忠実でなければなりません。それらを比較し、話しながら演奏したいと考えております。
年会費は10000円で臨時会員の方は1回毎の会費は3500円ですが、年会員で満席の場合はお断りさせて頂くことがございます。年会員には各回の参考資料のほかに「お知らせ」などをお送りいたします。また御都合の悪い時には御友人など代理人の出席を歓迎いたします。
入会御希望の方は（昨年から継続される方も）下記申込書にお記入の上郵送又はFax、あるいはE-Mailにてお申し込み下さい。尚年会費は郵便振替にてご送金下さい。（分納も可） 折り返し会員証をお送り致します。
レクチュア・コンサート当日ご持参の上、受付で御提示下さい。
[2004 - 2005年度 レクチュア・コンサート会員申込み]
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